この問題の解決の糸口を得るために、「鹿肉食のすすめ 日本人は鹿肉で救われる」を上梓された作家のC.W.ニコル氏と、エゾシカの有効活用の旗振り役であるエゾシカ協会会長の近藤誠司北海道大学大学院教授をお招きし、公開シンポジウム「シカを食べて生態系を守る」を、2009年11月8日(日)に東京農工大学農学部本館講堂で開催しました(主催:東京農工大学農学部附属フロンティア農学教育研究センター「統合的な野生動物管理システム構築プロジェクト」、共催:東京農工大学農学部学園祭実行委員会)。学園祭期間中ということもあり、約270名の方にご来場いただきました。
シンポジウム前半の講演において、C.W.ニコル氏は、人間とシカの文化的な結びつき、現在シカが日本の生態系に与えている影響、生態系保全のために鹿肉を食べることの意味等について、ユーモアを交えてお話しくださいました。
また近藤誠司氏は、人類の発達にとって肉食が重要な役割を果たしたこと、肉食に対する宗教的・政治的禁忌があったと考えられている日本においても長く鹿肉が食べられてきたこと、明治以前は鉄砲が農具として用いられてきたこと等を、詳細な資料をもとにお話しくださいました。
シンポジウム後半のパネルディスカッションでは、C.W.ニコル氏、近藤誠司氏とともに、本学の「統合的な野生動物管理システム構築プロジェクト」代表の梶光一教授がパネラーとなり、会場と意見交換を行ないました。特に、狩猟者やレンジャー等の人材をどう育成するかについて活発な質疑応答がなされました。
C.W.ニコルさん、近藤誠司さん、また会場に足を運んでくださった方々、本当にありがとうございました!
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