講演では、湯本氏が「人間-自然関係の理論的モデルの構築プロジェクト」に文科系理科系あわせて130名!あまりの研究者とともに取組んでおられるようすをご紹介いただきました。
具体的には、
縄文時代以降、一貫して人口稠密地域であった日本列島において、大部分の自然が人間活動の影響を受けてきたにもかかわらず、豊かな生物相が維持されてきた理由について、
1)古植生・古生態および植物と動物の分布変遷の解明
2)古人骨の食性分析による人間生態学的な解析
3)過去の人間-自然関係の復元と、その背景となる社会・経済システムの解明
といった文字通り文理融合のアプローチを通して、人間と自然の相互関係を歴史的・文化的に検討されていました。
そのうえで、
今後、生物資源の賢明な利用(wise use)を行っていくためには、重層する環境ガバナンス(家計から自治体、国、国家間)を調整し、環境の変化のスピードに合わせて柔軟に対応できる環境ガバナンスを構築すること(順応的な管理)必要であることをお話しくださいました。
野生動物の問題にもさまざまなステークホルダーが関わっており‘重層するガバナンス’が存在します。‘順応的な管理’を行いながら、収穫できる農業を継続してゆけるような社会システムのあり方を皆で考えていきたいと思います。湯本先生には、懇親会や二次会でも面白いお話を聞かせていただき、楽しいひとときとなりました。
湯本先生、ありがとうございました!
今後、以前のフォーラムなどについても随時更新していく予定です。
(さいとう)
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